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【SEO対策】被リンクの基本と悪質な被リンクの否認方法

ホームページでの集客を学んでいくと、「SEO(対策)」という言葉を目にする機会が増えます。簡単にいうと、広告を出さずに自社サイトへ見込み客を流入させることです。

SEO対策の一環として指標となるうちの一つが「被リンク」です。しかし「被リンクについて調べてみたけど、【良質な被リンク】と【悪質な被リンク】がある。違いがよくわからない…」と、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

今回は、被リンクの基本や良質な被リンクと悪質な被リンクの違いなどを、わかりやすく解説していきます。

被リンクって何?なぜ大切なの?

被リンクとは、他のサイトがあなたのサイトを紹介するために貼ってくれるリンクのことをいいます。

例えば、あなたが料理ブログのサイトを運営していて、そのレシピを別の方が(リンクをつけて)紹介してくれるケースなどが挙げられます。

被リンク、発リンク、内部リンクの画像イメージ

多数の外部サイトからリンクを受けているサイトは「その分野での専門性や価値が高い」と判断される傾向にあるため、被リンクは大切な指標の一つとなっています。

ただしここで重要なのは、リンクの数ではなく、リンク元サイトの「質」です。

信頼性や関連性の高いサイトから10個リンクされるのと、怪しげなサイトから100個リンクされるのでは、前者の方が評価は高くなります。

高品質な被リンク10個と低品質な被リンク100個を比較する図

良質な被リンクと悪質な被リンクの違い

良質な被リンクの特徴

良質な被リンクは、「自然な形で得られた」以下のようなリンクを指します。

  1. 信頼性の高いサイトからのリンク
  2. あなたのサイトと関連性のある内容のサイトからのリンク
  3. マルチメディアを活用したコンテンツへのリンク(動画解説があるレシピページなど)
  4. 自然な文脈でリンクされている

上記のように良質な被リンクは、関連性のあるサイトからリンクされていることが多く、サイトの訪問者に有益な情報を公開していることが特徴です。

例えば、料理ブログを運営しているなら、有名シェフのブログや料理雑誌のサイトから被リンクされるのが理想的です。

悪質な被リンクの例

悪質なリンクとは、具体的には以下のようなものを指します。

  1. スパムサイトからのリンク
  2. 全く関係のない内容のサイトからのリンク
  3. リンクファーム(リンクの売買を目的としたサイト)からのリンク
  4. 有料で購入したリンク
  5. 低品質なディレクトリサイトからのリンク
  6. コメントスパム
  7. ハッキングされたサイトからのリンク
  8. 海外の低品質サイトからの大量リンク

専門用語が多いので以下に詳しく解説します!

1.スパムサイトからのリンク

Google のシステムでは、2020年だけでも毎日400億ものスパムページが見つかっています

スパムサイトからのリンクは、自動生成されたコンテンツからなるサイトや、明らかに低品質なサイトからのリンクを指します。

アダルトコンテンツや違法な商品を扱うサイトからのリンクは、特に注意が必要です。

2.全く関係のない内容のサイトからのリンク

自社サイトの内容と全く関係のない分野のサイトからのリンクは、 Google から「不自然」とみなされる可能性があります。

例えば、料理レシピサイトに自動車部品販売サイトからリンクが張られているようなイメージです。

3.リンクファーム(リンクの売買を目的としたサイト)からのリンク

多数の無関係なサイト同士が相互にリンクを張り合う、いわゆる「リンクファーム」。

このリンクも、検索エンジンから「人為的な操作」とみなされる可能性が高いとされています。

4.有料で購入したリンク

金銭と引き換えに獲得したリンクは、 Google のガイドラインに違反する行為です。特に、検索順位を上げる目的で行われる有料リンクの売買は、 Google が最も警戒しています。

もし有料リンクの存在が発覚した場合、検索結果での順位が大きく下がるだけでなく、最悪の場合は Google の検索結果から完全に除外されてしまう可能性があります。さらに、一度失ったサイトの信頼性を取り戻すのは、非常に時間がかかります。

「早く上位表示したい!」という気持ちはわかりますが、リンクを購入するといった手法はおすすめしません。

ただし、広告目的でリンクを掲載する場合は、必ずnofollow属性やsponsored属性を付けることで、検索エンジンへの影響を防ぐことができます。このような適切な方法で広告リンクを扱うことが、長期的なサイト運営には不可欠です。

5.低品質なディレクトリサイトからのリンク

ディレクトリサイトとは、ウェブサイトを体系的に分類・整理し、カテゴリー別に提供する検索サービスのことです。

多くのディレクトリサイトでは、登録されるウェブサイトを人間が手動で適切なカテゴリーに分類することにより、一定の品質管理が保たれています。

かつては有効なSEO手法とされていましたが、現在では大量の低品質なリンクを含むディレクトリサイトからのリンクは、むしろ有害となる可能性があります。

6.コメントスパム

ブログのコメント欄に自動で書き込まれるスパムコメントは、広告や意味のない文章が大量に投稿されることで、感想や質問などのコメントが見つけにくくなります。

さらに、質の低いコメントがたまると、検索エンジンからサイト全体の評価が下がってしまい、SEOにも悪影響を及ぼす可能性もあります。

7.ハッキングされたサイトからのリンク

セキュリティが脆弱なサイトがハッキングされ、知らないうちに悪意のあるリンクの発信源となってしまうことがあります。

例えば、古いWordPressサイトが乗っ取られて、アダルトサイトや怪しい医薬品サイトへのリンクを大量に生成するといった事例が見られます。

これらのリンクも悪質な被リンクとみなされます。

8.海外の低品質サイトからの大量リンク

ある日突然、ロシアや中国などの海外サイトから、日本語サイトとは全く関係のないリンクが大量に張られることがあります。(例:英語で書かれた意味不明なブログや、明らかにボットが作成したような粗悪なサイトからのリンクなど)

これらは通常、自動生成された不自然なリンクであり、悪質な被リンクとして扱われます。

悪質な被リンクがホームページに与える影響とは?

悪質な被リンクが張られると、せっかく頑張って作ったホームページの価値を台無しにしてしまいますので、定期的に自分のサイトの被リンクをチェックすることが大切です。

1.検索順位への悪影響

悪質な被リンクは、検索エンジンのアルゴリズムによってペナルティを受け、検索結果での順位が下がる可能性があります。

検索順位が下がると、当然ホームページへのアクセスが減るため、結果的に売り上げなどのビジネス全体に悪影響を及ぼす可能性があります。

2.Google からのペナルティリスク

例えば、短期間で大量の低品質なサイトからリンクを受けたり、リンクの売買を行なったりした場合など、不自然なリンク構築を見つけた場合、Google は、担当者が直接確認した上でペナルティを課すことがあります。

このペナルティを受けると、検索結果での表示順位が大幅に下がるだけでなく、最悪の場合は Google の検索結果から完全に除外されてしまうこともあります。

この場合、サイトを改善して再審査を申請しない限り、基本的にペナルティは解除されません。ペナルティを受けると集客に大きな影響を与えるため、早急な対応が必要となります。

悪質な被リンクを見つける方法

では、どうやって悪質な被リンクを見つければいいのでしょうか。ここでは2つの方法をご紹介します。

1. Google Search Console の活用

Google Search Console は、Google が無料で提供しているツールです。

「リンク」セクションから、自分のサイトへの被リンクを確認できます。

使い方は以下の手順です。

  1. Google Search Consoleにログイン
  2. 左メニューの「リンク」をクリック
  3. 「トップリンク元サイト」をクリック
  4. 詳細

左側の「サイト」に表示されているサイトをクリックをしていくと、リンクしているページ等が表示されます。

Google Search Console被リンクチェックの方法
  • リンクしているページ:そのドメインから設置されているリンクの総数
  • ターゲット ページ:リンクが向けられている自社サイトのページ数

データの良い例

  • サイト:〇〇〇.com
  • リンクしているページ:15(〇〇〇.com上の15個の異なるページから)
  • ターゲットページ:13(あなたのサイトの13個の異なるページへリンクが貼られている)

→リンク元とリンク先の数が近いことは、自然な形でコンテンツが評価されていることを示しています。また、複数のページに分散したリンクは、人工的なリンク構築ではなく、自然な形でリンクが獲得されていることを示唆します。

データの悪い例

  • サイト:〇〇〇.com
  • リンクしているページ:235(〇〇〇.com上の235個の異なるページから)
  • ターゲットページ:1(あなたのサイトの1個のページへリンクが貼られている)

→235ページから1ページへの集中的なリンクは不自然なパターンを示しており、1つのページへの過度な集中は、スパムリンクの可能性があります。

2. 低品質な被リンクチェックツールを活用

先述した Search Console も便利ですが、海外の Ahrefs Backlink Checker や Moz Link Explorer などの無料ツール使うと、より詳細な被リンク分析が可能となります。

しかし、わかりにくさや使いにくさは否めませんので、当社が提供している上記の無料ツールをお試しください。

無料で回数制限もなく、シンプルで使いやすい設計にしています。※もちろん営業電話等も一切ございませんので安心してご用ください。

基本的に、低品質な被リンクは「価値の低いサイトから、悪質リンクは「意図的に作られたものを指します。微妙に言葉のニュアンスが違いますが、いずれにしてもサイトの評価を下げる可能性があるため、適切に対処する必要があります。

確認したい項目について

  1. ドメイン名の末尾が「.xyz/.top/.info」といった拡張子のものがないか
  2. 日本語のサイトにもかかわらず、外国語でリンクが設定されているものがないか
  3. サイト名に「free」や「casino」といった怪しげなキーワードが含まれているものはないか
  4. スパムスコアが30%を超えるサイトがないか
  5. ドメインの信頼性指標であるDAが20未満でPAが10未満(ただしこちらは新規で開設したホームページの場合もあるので一概には言えない)
  6. 開設から2年未満の新しいサイト(5と同様見極める必要があります)

悪質な被リンクへの対処法は?

先述した通り、悪質な被リンクは、検索順位の低下や Google からのペナルティリスクなど、ホームページに悪影響を及ぼす可能性があります。

しかし Google ヘルプには以下のように記載されています。

次の場合にのみ、バックリンクを否認する必要があります。

サイトに対して、スパム行為のあるリンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くある。かつ

そのようなリンクが、自分のサイトで手動の対策を行わなければならない原因となっている、または今後、手動による対策を行わなければならなくなる可能性がある場合。

引用:サイトへのリンクを否認する|Search Console ヘルプ

基本的に Google が対策をしてくれているため、SEOに知見のない方が「なんでもかんでも否認する」というのはおすすめしません。

しかし、サイトに対して全く悪影響を及ぼさないとも言い切れません。では、悪質な被リンクを見つけたら、どうすればいいのでしょうか?

具体的な対策方法をご紹介します。

1. リンク元サイトへの削除依頼

可能であれば、リンク元のサイト管理者に直接連絡を取り、リンクの削除をお願いするのが一番良い方法です。

以下のようなメールのテンプレートを参考にしてみてください。


件名: リンク削除のお願い

○○様

突然のご連絡失礼いたします。
[あなたのサイト名]を運営しております[あなたの名前]と申します。

この度、貴サイトに掲載されている以下のリンクの削除をお願いしたく、ご連絡させていただきました。

削除をお願いするリンク:
[問題のリンクのURL]

当方、SEO対策の一環として被リンクの精査を行っており、
貴サイトからのリンクが当サイトの検索順位に悪影響を及ぼす可能性があると判断いたしました。

お手数をおかけして誠に申し訳ございませんが、(○月○日までに)リンクの削除をご検討いただけますと幸いです。

ご対応いただけました際は、お手数ですが下記の連絡先までご一報いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

[あなたの名前]
[あなたのサイト名]
[あなたのサイトのURL]
[あなたのメールアドレス]

2. Google Search Console でリンクを否認する

リンク元に連絡が取れない場合や、削除してもらえない場合は、Google Search Console の「リンクの否認」ツールを使います。

被リンク元が海外のサイトなどは相手に連絡を取ることは難しいと思うので、この方法で否認します。

1.テキストファイルを作成し、否認したいURLを1行に1つずつ記載

  1. テキストエディタ(メモ帳など)を起動
  2. 1行に1つのURLまたはドメインを記載します
  3. ドメイン全体を否認する場合は「domain:example.com」の形式で記載します
  4. コメント行は「#」で始めて入力します(例:# 2025年2月 スパムサイト対応など)※ちなみにこの#の行は無視されますのでご安心ください

以下は否認の記入例です。必要箇所をコピペしてご利用いただけます。


# 2025年2月 スパムサイト対応

# ドメイン全体を否認
domain:spam-example.com

# 特定のURLを否認
https://low-quality-site.com/spammy-pagehttp://another-bad-site.net/suspicious-link

# サブドメインを否認
domain:sketchy.example.org

# HTTPSとHTTPの両方を否認
https://www.duplicate-content.com/copied-articlehttp://www.duplicate-content.com/copied-article

# 日本語ドメインの否認
domain:悪質なサイト.jp

# 長いURLの否認(最大2,048文字まで)
https://very-long-url-example.com/extremely/long/path/with/many/subdirectories/and/a/very/long/file/name/that/goes/on/and/on/until/it/reaches/the/maximum/allowed/length/for/demonstration/purposes.html


2.Google Search Console の「リンクの否認」ページでファイルをアップロード

1.Search Console の「否認ツール」ページにアクセスし、対象のプロパティを選択する

Google search consoleリンク否認の方法1

2.「否認リストアップロード」から、先ほど作成した.txtファイルをアップロードする

Google search consoleリンク否認の方法2

3.リンク否認の注意事項

  • 否認処理の反映には数週間~数ヶ月を要する
  • 定期的にリンクプロファイルを再チェックする
  • 半年に1度は否認リストの見直しを実施する
  • 絶対に良質なリンクを否認しないようにする

4.知っておくと◎なポイント

  • いつ作成したファイルであるかが一目でわかるように、否認ファイルには日付を入れて保存するのがおすすめ(例:「disavow_202502.txt」など)※ファイル名の末尾は .txt にします
  • スプレッドシートに記録しておくと便利(どのリンクを処理したか後で確認する時に役立ち、重複作業も防げるため)
  • リンクを否認後は検索順位の変化をしっかりチェック(順位が上がれば効果があったということですし、逆に下がっていたら、良いリンクを間違えて否認してしまったかもしれないということがわかります)

悪質な被リンクを否認する際の注意点

悪質な被リンクを否認することは、SEO対策において重要な作業ですが、慎重に行う必要があります。

以下に、リンク否認を行う際の注意点をいくつか挙げます。

1.誤って良質なリンクを否認しない

何度もお伝えしますが、リンクを否認する際は、そのリンクが本当に悪質なものかどうかを慎重に判断する必要があります。

関連性が高く、信頼できるサイトからの被リンクを誤って否認してしまうと、かえってSEO効果を損なう可能性があります。

安易に否認するのはやめましょう。

2.否認の影響を慎重に見極める

リンクの否認は、サイトの評価に大きな影響を与える可能性があります。

否認後は、検索順位やトラフィックの変化を注意深く観察し、必要に応じて対策を調整することが重要です。

3.よくわからなければプロへの依頼を検討する

否認作業は複雑なので、SEOの知識と経験が必要です。

自信がない場合や、リスクを最小限に抑えたい場合は業者に依頼しましょう。せっかく上位表示できているページもランクと共にアクセスが下がる可能性があります。

プロに依頼する場合の相場は、ホームページの規模や被リンクの状況によって変動しますが、一般的に10万円から30万円程度です。

ご予算に応じて対応してくれる場合もあるので、まずは相談してみましょう!

4.定期的なチェックと対応

悪質な被リンクが増えるリスクを考慮し、3〜6ヶ月に1度くらいの頻度で被リンク状況を分析しましょう。

必要に応じて否認リクエストを送信しますが、過度な否認はサイト評価を不安定にする可能性があるため注意が必要です。

専門知識が不足している場合や、自信がない場合は、必ず SEO 業者に相談することをおすすめします。

コンテンツ制作を優先する

ここまでリンク否認についてご紹介しました。

しかし、声を大にして言いたいのは、リンク否認は効果的なSEO施策の一つではあるものの、最優先で取り組むべき対策ではありません。

国際的なSEO専門家の Brian Dean も指摘するように、Google の200を超える検索アルゴリズムにおいて、最も重視されるのは「コンテンツの質の高さ」です。

そのため、サイトの訪問者の為になる「価値ある情報を継続的に提供することが最も重要です。

質の高いコンテンツを発信し続けることで、自然と信頼性の高い被リンクが集まり、持続的なSEO効果を得ることができます。

まとめ

SEOにおいて被リンクは重要な要素ですが、単純に数を増やすのではなく、質の高い被リンクを自然に獲得することが長期的な成功につながります。

悪質な被リンクを発見した場合は迅速な対応が必要ですが、否認作業は慎重に行い、良質な被リンクを誤って否認しないよう注意しましょう。

しかしSEO対策で最も効果的なのは、サイトの訪問者にとって価値ある高品質なコンテンツを継続的に作成することです。

効果的にホームページへのアクセスを増やす取り組みをするためにも、不安やリスクを感じる場合は専門家に相談しましょう。

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AKIHO
アカウントプランナー
人見知りですが、人と話すのは好きなアカウントプランナー兼ライター。動物、甘いもの、温泉が大好き。デジタルマーケティングを通じて、皆さまのビジネスと共に自分も成長させていただくことが目標です。