店舗用のアカウントを発行し、集客につなげたり最新情報を発信したりとさまざまなシーンで活躍するInstagram。
今回は、ビジネスでInstagramを活用したい方に向けて
- プロアカウント(ビジネスアカウント)とはなにか
- 個人アカウントとプロアカウントの違い
- プロアカウントでできること
- プロアカウントのメリットとデメリット
- 個人アカウントへの戻し方
について解説していきます。アカウント設計などにお役立てください。
目次
ユーザー層について
以下の表は、ユーザーを性別・年齢別にまとめたものです。
性別 | 利用率 |
---|---|
全体 | 42.3% |
男性 | 35.3% |
女性 | 49.4% |
各年代 | 利用率 |
---|---|
10代 | 71.2% |
20代 | 63.7% |
30代 | 46.4% |
40代 | 34.7% |
50代 | 30.5% |
60代 | 23.9% |
70代 | 11.5% |
年代が上がるにつれ利用率は下がっていくものの、主に10〜40代の幅広い年齢層の方がInstagramを利用していることがわかります。
さらに、総務省が公開した次の報告書には
「Instagram」の利用率は、全年代では一貫して増加しており、今回調査では「Twitter」に並び、「LINE」に次ぐ利用率。
引用:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省情報通信政策研究所
との記載があります。
若年層だけではなく、幅広い年代へリーチできるSNSであるといえます。
(※1)令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省情報通信政策研究所
(※2)2022年一般向けモバイル動向調査|モバイル社会研究所
プロアカウント(ビジネスアカウント)とは?
Instagramの「プロアカウント」とは、「ビジネスアカウント」「クリエイターアカウント」の総称です。個人アカウントとの違いについては、以下の表をご覧ください。
アカウント | 使用目的 |
---|---|
個人アカウント | 主に一般のユーザーが利用するアカウント プロフィールを「公開・非公開」と選択できます |
ビジネスアカウント | 小売店、ローカルビジネス、ブランドなど 主に企業や法人、店舗で利用されることが多い |
クリエイターアカウント | 著名人、アーティスト、モデル、インフルエンサーなど 主に著名人や有名人などの個人で利用されることが多い |
アカウント作成の初期設定では「個人アカウント」として登録されます。
プロアカウントで何ができるのか
プロアカウントにすることにより、利用できる機能について紹介します。
インサイトを利用できる
インサイトとは、Instagramの無料分析ツールです。
投稿ごとにユーザーがどのようなアクションを起こしたか分析できます。
個人アカウントからプロアカウントに途中から切り替えた場合は、その時点からのデータが収集されます。
ビジネス情報を掲載できる
プロアカウントにすることにより、プロフィール欄にビジネスの住所や電話番号、Webサイトの掲載が可能となります。
投稿を宣伝できる
プロアカウントにすると、過去の投稿を広告として「宣伝」し、多くのユーザーに見てもらうことができます。
InstagramはTwitterなどと比べると拡散力は劣るため、自身の投稿を宣伝することにより今まで届かなかったユーザーへリーチすることが可能となります。
「目標」「オーディエンス(ターゲット)」「期間と金額」を設定するだけで簡単に出稿できます。

ショッピング機能が利用できるようになる
ショッピング機能は、投稿した写真などから簡単に買い物ができます。詳細は後ほどご紹介します。
メールボックスが2つ利用できるようになる
個人アカウントでは1つしか利用できないメールボックスが、プロアカウントにすると「メイン」「一般」の2つが利用できるようになります。
メインを仕事用、一般をプライベート用とフォルダ分けをする方もいます。プライベートとアカウントを一緒にして使い分けたい場合はこちらがおすすめです。
ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの違い
ボタンの表示内容
「電話、メール」 | 「道順」 | 「席を予約する」「料理を注文」(※3) | |
---|---|---|---|
ビジネスアカウント | ○ | ○ | ○ |
クリエイターアカウント | ○ | × | × |
(※3)各アクションボタンに応じて、対象パートナー(ぐるなびや出前館、Ubereatsなど)の加盟店であることが条件です。
ショッピング機能の有無
アカウント | 有無 |
---|---|
ビジネスアカウント | 有※ |
クリエイターアカウント | 無 |
※投稿画面にECサイト(オンラインショップ)のリンクを貼れるので、商品を販売したい場合は「ビジネスアカウント」を選択しましょう。
ショッピング機能の要件は、
- ビジネスアカウントであること
- InstagramプロフィールをFacebookビジネスページにリンクさせる
など、その他にも販売する商品が適切であるかなどのさまざまな条件があります。詳細はこちらをご覧ください。
プロアカウントのメリットとデメリットは?
メリット
- 無料で使用できる
Instagramのプロアカウントは、広告を出稿しないかぎり無料で利用できます。 - プロフィール欄にメッセージや電話機能の「連絡先」を追加できるようになる
問い合わせや資料請求、予約獲得につなげられます。 - インサイトが利用できるようになる
Instagramで集客を目指すならインサイトの利用は必須です。
ユーザーがどのような投稿を求めているかを把握できるのは、プロアカウントの最大のメリットと言っても過言ではありません。
デメリット
- 非公開にできない
プロアカウントは、非公開(鍵付きアカウント)にできないというデメリットがあります。
もし非公開にしたい場合は個人アカウントに戻す事で非公開設定が可能になります。 - 個人アカウントにもどす際に注意が必要
プロアカウントから個人アカウントに戻すと収集していたインサイトのデータや広告コンテンツが全てリセットされます。
インサイトについて
解説
解説 | |
---|---|
リーチしたアカウント数 | インプレッション、アカウントへのアクティビティ、プロフィールアクセス数、ウェブサイトのタップ数、[メールを送信]ボタンのタップ数、[道順を表示]のタップ数、[電話する]ボタンのタップ数がわかります。 主にアカウントに対して分析できます。 |
コンテンツでのインタラクション | 投稿でのインタラクション、いいね!数、保存数、ストーリーズでのインタラクション数、IGTV動画でのインタラクション数がわかります。 主に自分の投稿に対して分析できます。 |
オーディエンス(※4) | フォロー数、フォローをやめた数、トップの場所、ユーザーの年齢層、性別、最もアクティブな時間、曜日がわかります。 主にフォロワーの情報を分析できます。 |
(※4)オーディエンスは、フォロワーが100人以上居ると情報取得できます。
- リーチ数とは、何人のユーザーが閲覧したかという数値です。3人が見ていればリーチ数は3となります。
- インプレッション数とは、一人のユーザーが何回投稿を閲覧したかという数値です。
(3人がそれぞれ同じ投稿を2回ずつ見ていた場合、リーチ数3、インプレッション数6となります) - インタラクション数とは、ユーザーが投稿からプロフィールへアクセスした数値のことです。
- トップの場所とは、「札幌市」「大阪市」等と表示されフォロワーが多い地域の数値を表しています。
インサイトでわかること
- どのようなフォロワーがいるか(性別、年齢、地域等)
- 店舗近辺に住んでいるユーザーがフォローしてくれているか
- どのような投稿をしたときにフォロワーが増減したか
などのさまざまな分析ができるようになります。
アカウントの切り替え方法
個人アカウントからプロアカウントへの切り替え方法
- プロフィールの右上の「≡」ハンバーガーメニュー
- 「設定」
- 「アカウント」
- 「プロアカウントに切り替える」
- 「クリエイター」か「ビジネス」を選択
プロアカウントから個人アカウントに戻す方法
- プロフィールの右上の「≡」ハンバーガーメニュー
- 「設定」
- 「アカウント」
- 「アカウントタイプを切り替え」
- 「個人用アカウントに切り替える」
※広告コンテンツが失われたりインサイトが表示されなくなりますが、クリエイターアカウントにはいつでも戻すことができます。
まとめ
ビジネスでInstagramのアカウントを作成することで、フォロワーとの交流もでき同時にファンの創出にもつながります。
注意点はあるものの、個人アカウントとプロアカウントの切り替えはとても簡単にできます。広告出稿以外は全て無料で使えますので、認知度を向上させる際にもInstagramは最適です。
Instagramを活用し、ビジネスの発信や集客に役立てましょう。